二つの違い
- リファラル採用とは、社員が友人や知人を自社に紹介して人材を採用する手法
- 引抜きとは、他の企業から人材を自社にスカウトする手法
これだけの字面を見ると大して変わりがないように思えますか?
ではもっと具体例を挙げて見ていきましょう。
引抜きの例
- A社社員とB社社員が同じ現場で同じ仕事をしている最中にB社社員をA社社員が誘い転職した。
- 採用担当が会社の指示のもと、ある人材に対して接触し好条件を提示してスカウトした。
- 同じ現場でA社社員一人がリーダーとなり大勢のB社社員をメンバーとしていたが全員に声をかけ、一度に大量のスカウトによって転職した。
- 転職を考えているAさんが同僚の数人に声をかけ、同時に退職、同じ同業他社に転職した。
- 独立を考えているAさんが部下をごっそり連れて起業した。
1.と2.に関しては業界内でもタブーと言われている行為で、3.4.5.に至っては裁判になるケースもあります。それが起こらないよう、退職後についても●年間は引抜禁止…など就業規則に定めている会社もあるでしょう。引抜かれた会社側の立場から見ると①シンプルに売上げの減少②内部事情リークのリスク②現場で知れ渡った場合取引先からの信用低下③その損失を埋めるためのコスト…など、とてつもない痛手です。これらを鑑みると会社から見ればいかに腹立たしい行為かご理解いただけるでしょうか。
リファラル採用においてもこれらに抵触しないよう注意が必要です。私や私の属する会社だけでなく転職を考えているあなたが訴えられる可能性があるからです。
しかし、転職の自由や営業の自由ということもあり、あなたにとって物理的精神的にかかわらず利益が大きいのであれば引抜きが完全に違法とも言い切れないのも事実です。また、冷たい言い方になってしまいますが、あなた自身がひとりで転職を決意した場合は辞めたいと思わせた会社の責任でしかありません。その後、別の会社への就職活動時に、同じ業種のリファラル採用をしている友人が近くにいたということは誰も責められることではありませんよね?
私はこのサイトの発信によって、リファラル採用をうまく活用して転職しよう!というような転職を助長をするつもりは一切ありません。
私がサポート、応援していくのは強く決意した転職希望者が現状から抜け出せずに病んでいったり、転職ができるか不安で行動に移せないなど、困っている方に限ります。それに付随して自社にも貢献できる素晴らしいシステムだと思った、そして積極的に活動し発信していこうと思った次第です。
リファラル採用の例
私の活動の結果がそのまま例となります。
- 転職を強く決意したあなたがいる
- リファラル採用活動者に出会う(このサイトにたどり着く)
- 読んでみたら友人になってもいい、相談に乗って欲しいと思えた
- 顔合わせし、相談し、遊ぶ、呑む…etc
- 私があなたのことを知っていきながら自社の事実と10年働いている私の感想を伝える
- あなたも私や私の属する会社を知っていく
- あなたが転職したいと思える会社だと感じ、私が自社に紹介したいと思った時
- あなたが紹介を望むのであれば、自社に紹介(推薦)します
- 私の上司とお茶でもしながらフランクな面通しがあります
- 本社にて最終面接があります(私も同席。私からの推薦意思と根拠を伝達済)
- 最終的には会社の判断になりますが採用された場合
- 配属現場での3カ月の試用期間を経て、正式採用となります
私の素性と自社の詳細をすべて明らかにしないのは、個人情報であるということもありますが、私が引抜きやそれに相当する行為ではないと思っていてもこの活動すらそれに当たると主張する人もいるかもしれないと思ったことと、自社の指示ではなく私個人の考えで活動しているので自社に問い合わせが行ったりして迷惑をかけたくないと思ったからです。なにより、友人に自社の詳細や良さを伝えるのは面と向かって、が一番だという想いがありますので、お会いしてから存分にお伝えしたいと思います!
二つの違い 再び
詳細を加味してもう一度比較してみます。
- リファラル採用とは、社員が転職を強く決意している友人や知人を本人の希望によって自社に紹介し、紹介者のサポートを伴う活動の結果、人材を採用する手法
- 引抜きとは、自社の意思で他の企業から多大な損失を伴う形で人材を自社にスカウトしたり、多人数をスカウトして同時に退職する手法
ここまで読んで頂いたあなたには二つの性質は全く異なるものであると、ご理解頂けたと思います。
求人サイト等との違い
さてもうひとつ、求人サイト応募との違いも、解って頂けたでしょうか?私はリファラル採用のメリットが全てここにあると言っても過言ではないと思っています。求人サイトや紹介サイトなどのほとんどの場合、少なくても書類審査、一次面接、最終面接ぐらいは段階があると思いますが、リファラル採用の場合、最初に簡易面接があったり、最終面接にはサポートもついている状態です。会社側も面接が低コストですし、書類や面接だけでは分からないこと(=あなたを紹介(推薦)したいと思った根拠)を第三者(私)から聞くことができるのです!そして、あなたも求人サイトでは読み取れない企業の雰囲気や良し悪しを、私や簡易面接を経ることで生々しい声で聞くことができ、面接に進むかどうかを判断し途中辞退できるのです!ちなみに私は自社の良し悪しの「悪し」もちゃんと伝えるつもりですよ。良しと思う部分が大きく上回っているからこそ、この活動を積極的に行うのです。